2011年7月6日水曜日

なぜ今コーズマーケティング×ソーシャルメディアなのか


一昔前からそこそこ注目されていたワードでしたが、
震災以降「コーズマーケティング」がある種のバズワードのようになり、
あまり詳しいわけではなかった自分としては、
言葉が一人歩きしている感じがして、気持ち悪さみたいなものを感じていたので、
ちょっと一度なぜ今コーズマーケティングが必要なのかを
立ち止まって考えてみたいと思い、メモ書き的にまとめてみました。
(メモ書きなので、論理的に書くとか一切無視です。。。。)


震災以降、自粛ムードが世間的に広がっていきましたが、
この自粛ムードをマーケティングコミュニケーションで解決しようとなった時に、
意識すべきことは、人間が意識してコントロール出来る感情に
訴えかける事だと思っています。

人間には根本的にコントロール不可能(難しい)感情と、
比較的コントロールが容易な感情があります。
前者は不安や恐れなどネガティブな感情です。

これらの感情は人間の祖先が、社会的動物になる前、
生態系の中では極めて弱い立場にあった時代、
危険に直面すれば恐怖を感じてすぐに逃げられるように、
そして、そういった危険を事前に察知できるように不安を感じ、
不安を感じたら安全な場所に隠れるために生まれた感情です。
いわば自分が生き残るために発生した感情であり、
コントロールが極めて難しい感情です。

一方で比較的コントロールが容易な感情とは、
人間が社会を形成するようになってから生まれた感情、
例えば罪悪感などの社会的感情と呼ばれる感情です。
他のひとたちに比べて自分だけ良い目をみることに罪悪感を感じる。
そのために、人間は困っている他人を助け、
他人と協力したいと思うようになり、社会を形成する事が可能になりました。


ここで、自粛ムードが広がる心理状態を無理くり計算式のようなものに
当てはめると・・・
自粛=不安+罪悪感+αみたいな感じでしょうか


この式が正しいと仮定した時、
マーケティングコミュニケーションが注力すべきは
罪悪感の解消という事になります。
もちろん不安の解消も出来ればベストだと思いますが、
相当なクリエイティブとコストが必要になり、現実的ではないかと思います


被災地が悲しい感情に包まれている中で、
自分達だけが贅沢をするのは罪悪感を感じる。


そんな罪悪感を解消する1つの手段が、
P&Gの「50人分のいいねが集まると、1家族分の洗濯物を洗濯します」のような
コーズマーケティングです。




日本におけるコーズマーケティングの事例を知りたい方はクラッチさん
コーズマーケティング・ジャパンを参照下さい。


コーズマーケティングがもたらすのは罪悪感の解消だけではありません。
それは感情を伴う認知を獲得する事で、
長期記憶として脳内に保存される事です。


いいねを押したり、購買を行う事で被災地支援を行う事が出来れば、
多少なりとも、喜びとか何らかの感情が伴うと思うのですが、
こういった感情を伴う記憶は長期記憶として脳内に保存されやすくなります。


長期記憶とは、脳が忘れてはいけない記憶と判断した記憶の事で、
これと相対するのが、短期記憶と呼ばれるもので、
人間の記憶の殆どはこの短期記憶です。


一度長期記憶に保存されると、それに関連する情報も
長期記憶として保存されやすい構造になっているので、
コーズマーケティングで感情を伴う認知を獲得出来れば、
その後のマーケティング活動も容易になるはずです


では、なぜ今コーズマーケティングとソーシャルメディアが
一緒に語られる事が多いのか?
この点に関してはさとなおさんの以下の言葉が全てを語っていると思います。



なんというか、ソーシャルメディアって「関与する(コミットする)タイプの人がつながることができるプラットフォーム」なのだと思う。そこに当事者意識が生まれ、社会が実際に動いていく。ソーシャルメディアの一番の意味はそこにあると思う。
もちろんブログ時代も、関与する生活者はいた。
でもそれは限られたインフルエンサーたちだけだった。大半の人は「私、ブログで発信するなんてとてもできない」と受け手に回った。
でもソーシャルメディアでは、たとえばRTも「いいね!」も「私はこれ、いいと思う」という「発信」となる。つまり「関与したいけど発信できない人」が簡単に発信する手段を得た。そして関与する(したい)生活者が大勢つながった。当事者意識同士がつながり、他人事が自分事になり、社会が実際に動き始めた。
この「関与する生活者」が集まる装置こそがソーシャルメディアだ。

ソーシャルメディアって、結局そこにあるのはソーシャルグラフ「だけ」であり、
ソーシャルグラフにいるのは感情を持った人間「だけ」で、
感情が伴わないものは結局広がらない場所なんだと思います。
ただ逆に、感情が伴う情報は関与したい人がどんどん繋がっていく場所であって、
感情が伴いやすいコーズマーケティングを行うのに適した場所なんだと思います。


まとめると、以下のようになりました。
自粛ムードをマーケティングコミュニケーションで解消したい時、
 マーケティングコミュニケーションが注力すべき罪悪感の解消に
 適した施策である
コーズマーケティングで感情を伴う認知を獲得出来れば、
 長期記憶として保存され、その後のマーケティング活動も容易になる
感情が伴いやすいコーズマーケティングと、
 関与したい人がどんどん繋がるソーシャルメディアは相性が良い

ド素人の分析ですので、詰めが甘い点あれば、是非ともご指摘下さい

0 件のコメント:

コメントを投稿