2011年7月25日月曜日

mixiが抱える課題の解決のヒントは、Google+のサークルにあるのではないか





いきなり本題ですが、mixiが抱える課題とは何か。
それはtechwaveの湯川さんが指摘されているように、
ソーシャルグラフの拡大と居心地の良い空間を保っていく事が
トレードオフに成り得ることだとボクは考えています。


mixiはこれまで友人間で分かるニックネーム上で共有が行われる事で、
居心地の良い空間を保ってきました。
だからこそ先日のナイキIDのようなソーシャル広告が成立していました。


一方でmixiがFacebook化を進めている事は誰の目にも明らかな事実であり、
それは即ちソーシャルグラフの形成を友人間だけに留まらせず、
より実世界に近い人間関係をインターネット上にも反映させる事を意味していて、
当然これまでは共有出来た事が、「共有出来ない」ケースもでてきて、
居心地の悪さを感じるユーザーもも出てくると思います。


このトレードオフの課題の解決のヒントは、
Google+にあるのではないかと思っています。
Google+は設計の発想が、ソーシャルグラフのより緻密でデリケートな形成に
フォーカスされてい​て、サークルの中だから成り立つ発言を共有出来る点は、
友人間で分かるニックネーム上で共有がされる、「プライベートグラフ」を標榜する「今の」mixiに非常に似ているのかなと。

ちなみに、先日ColorがGoogleからの160億円での買収提案拒否という
ニュースが流れましたが、
弱いキズナの象徴でもあるcolorを買収しようとした事で、

Facebookと目指しているところが違う、単純な繋がりだけを示した「ソーシャルグラフ」ではなく、
関係性を定義した上で繋がる「リレーショングラフ」目指す事​が
明示されたのではないかと思っていて、
より「プライベートグラフ」に近いものを感じました。


Google+は友人を追加する時に、同時に関係性を定義する事を
デフォルトにする事によって、サークルだからこそ出来る共有を
産み出そうとしていますが、
このサークルの設計は、
mixiにとって色々とヒントになるんではないかと思います。


もちろんGoogle+のユーザーとmixiのユーザーのリテラシーの差は明らかで、
その点は考慮したUIが必要だと思いますが、
UIは結局慣れの問題かなと思っているので、
個人的にはマルパクリでもいいんじゃないかと、
全くの当事者ではないからこその楽観的な考えでいたりします。
(だって今回のインターフェースは、マルパクリしてもイイくらい使いやすいもん)

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