2011年7月16日土曜日

ソーシャルメディアの価値がキャズムを超える為に必要な事

ループスの加藤さん講談社の戸塚さんお会いさせて頂いて、
感じた事、改めて考えた事を、刻みこむ意味を込めて、アウトプットしようと思います。

この業界に身を置いていると「キャズムを超えたい」という事をよく聞きます。
ただ個人的には、キャズムの壁は実は自分達で作っているような
気がしていています。

例えば位置情報がそうなのかなと思うのですが、
どんどん進化していて、colorやwondershakeが提供する
新たなvalueに自分も含めすごくワクワクします。

ただ今これらの話題について盛り上がっている人達というのは、
ソーシャルメディアなるものや「シェア」という価値観だったりに
基本ポジティブというかどっぷり浸かっている人達であって、
これらの価値観がいまいち理解出来てない人にとっては
もうそれこそ地球の裏側の話をしているような感覚なのではないかと
思っています。

バーソンマーステラの熊村さんが書かれているように、
今盛り上がっている人達にはかなりバイアスがかかっていて、
でも、そのバイアスに気づかないで、そのバイアスを半ば強要しているのが
日本の現状なのかなと思っています。
実際、初期事例の多くが、“ソーシャル メディアに対してポジティヴな一人のユーザーの活動” の結果であるため、そのユーザーが語る “ソーシャル メディア マーケティング” とは、ソーシャル メディア自体を非常にポジティヴに捉えない限り、成立しないような形であるコトが多い。
新しい価値観をどんどんアウトプットする「旗振り役」「先導役」は
今後も必要なのだけども、
今後は新しい価値観と、そこになんとなく違和感を感じている人達の
調整役だったり場所が必要だと思っています。

その1つの場所に成り得るのが、講談社のソーシャライズだと思っています。
「お前はそんなに偉い人間なのか」というお叱りを受けることを覚悟で、
偉そうにソーシャライズの価値について考えた時に、
「講談社」という看板だと思っています。

これまでソーシャルメディアについて言及されてきた
コミュニティメディアというと、極端な物言いをすると、
読者も書き手もポジティブなバイアスがかかっていていたように思えます。
(そういうものがダメとかいうつもりは全くなく、
寧ろ刺激を頂ける場所として非常に価値あるメディアだと思っています)


ただソーシャライズは講談社という看板がある事で、
幅広い価値観の読者がいるのではないかと思っていて、
そうすると書き手はその多様な価値観を意識する事になり、
読者も新たな価値観に対して、少し身近に感じるのではないかと
思っていたりします。


ソーシャルメディアがまだそんなに世間的に認知されていなかった時期は、
次男坊的にというか、のびのび自分達の主張を主張していく事が
世の中における1つの価値だったと思います。


ただいよいよ世間で注目され始め、
世間という枠の中での責任も大きくなってきた事で、
長男的な役割を果たさねばならなくなったきたのが今なのかなと思っていて、
そんな状況下でポジティブなバイアスを意識する事、させる事は
これから1つの課題であり、テーマであり、
それが出来る事が1つの価値に成り得るのではないかと思っていて、
それが出来た時に、ソーシャルメディアは次のステップに
進めるのではないかと思っています。


(うぅ随分偉そうな物言いをしてしまった・・・)

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