2011年11月7日月曜日

「ソーシャルメディアコンサルタント」というワードが揶揄的な意味を含有する現状について



「ソーシャルメディアコンサルタント」という言葉・職業については、
これまでもなんとなく漠然と考えていましたが、
バーソンマーステラの熊村さんの一連のブログを読んで、
悔しいけど、現実の問題をズバリご指摘されて、
今一度改めて考え直したいなぁと。そして記録として残しておきたいなと。

つまり「ソーシャル メディア上でコミュニケーションを取る」というコトには長けていても、肝心の「マーケティング」に対する意識であったり、最低限求められるであろう知識や実践経験が伴っていないというケースが多いのではないかと思うのだ。つまり、現場レベルのオペレーションだけで「コンサル」をしてしまうから、ソコに必要な戦略であったりといった必要なモノがごっそりと抜け落ちたまま、言及されずに終わってしまっているように見えてしまう。

ソーシャル メディアについてコンサルするというシゴト より


「ソーシャル メディア」と「マーケティング」の両者をきちんとリンク出来ているか?
この熊村さんからの強烈な問いかけに対して、
自分は正直現時点では自信をもって「YES」と応えられないのが現実です。


では、そもそもマーケティングとは何か?
ボクなりの結論は「人を科学する」という事ではないかと思っています


気まぐれで感情に動かされて、非合理な判断もしてしまう「ヒト」という対象は、
どんな行動特性があるのか?
そこを科学した上で、論理的に価値を伝えても伝わらないヒトに対して、
そのような行動特性を逆に利用してして、どのように価値を伝え、
彼らのパーセプションを変えるのか?


難しく聞こえるかもしれないけど、実は僕達の身近で実践されていて、
家電量販店の20%ポイント還元然り、
マクドナルドで100円マックと高額ハンバーガーが販売される事然り、

最近突如として現れてきた感がある、ゲーミフィケーションという概念も
上記のような人間の感情や行動特性を巧みに生かしたゲームのメカニズム
を応用していく考えだったりなのかなと。


そうやって「ヒト」を科学していくことは、
「ソーシャル メディア」と「マーケティング」の両者をきちんとリンクさせる
ヒントになるのかなと思っています。


例えば、この仕事をしていると、頻出するキーワードに
「エンゲージメント」「共感」があるが、
熊村さんもご指摘のとおり、安直に使われている感は否めないと思っています。


これについては、以前共感がキーワードの今だからこそ「共感なんてそう簡単にされるもんじゃない」というブログでも、こんなことを書いてました。

そもそも共感という感情は、感情の発生起源を辿ると、最後発の感情で、そう簡単に発生する感情ではなかったりします。更に、不安や怒りという人間本来の感情に比べて、共感という感情は、人間の長期記憶になりにくく、頑張ってプランニングして、共感してもらえるコンテンツが出来てたとしても、一時的なお金の流れしか形成されず、コストパフォーマンス的に割に合わないというケースになりやすい
それを分かった上で、それでも共感という感情に訴えねばならない理由は何か?
どのようなパーセプションを変えるために共感が必要なのか?
そこを考えるのがマーケティングなのではないかと思っています。


さらに、共感が生物学上発生しにくい感情なのであれば、
圧倒的な世界観を形成する必要があって、
その世界観形成にはソーシャルメディア「だけ」で完結しないケースも
当然でてくるだろう。
では、それに必要なものは何か?
そして、そこでソーシャルメディアが果たす「役割」は何か?
それもまたマーケティングなのではないかなと。



「ソーシャル メディア」と「マーケティング」の両者をきちんとリンクさせる
ボクなりの解は、ヒトを科学するですが、
これが正しいとは思っていないし、色々な解があって然るべきだと思っています。
もし、「それちゃんちゃらおかしいよ」「これもアリだと思う」など、
ご意見やご指摘がありましたら、
是非twitterFacebookにご意見を頂けると嬉しいです。

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