2011年9月5日月曜日

ソーシャルメディアを使った「個」へのサポートが現実的ではない組織にとって、「行動経済学」は現実的な解決策に成り得る?


タイトルずばり結論です。


ソーシャルメディアの登場によって、課題は未だまだあれど、
色々なものが可視化されるようになりました。

その人の潜在的な興味・関心をはじめ、その人のつながり、影響力・・・・
仕事の関係上、こういうものを可視化するツールを幾つか使ってますが、
「へぇ~」と思うことまで、割と可視化出来てしまう。



そうすると、当然の流れではあるんですが、
可視化された「個」に応じて、メッセージを届けたり、
個のサポートをしたいというニーズがでてきたりします。


そして、smashmediaの河野さんが仰るように、
確実にそういった事の重要性は高まってきているのは事実だと思います。
現代マーケティングでは「じょうご」モデルは厳しくて、消費者はけっこうギリギリまで候補をしぼりこまないばかりか、購入直前でさえしばしば決断を変えるし、ブランドとの信頼関係が築ければ(つまり支持者になれば)次回以降は選択プロセスを経ずに再購入する、という話。つまり、いわゆる「タッチポイント」の重み付けが変わってきているという話でもあって。
 ただそういった事を企業が直ぐに実現できるかと言われたら、
必ずしもそうではなくて、そこで二の足を踏んでいるケースも
現場では数多く発生しています。

そういった企業にとって、行動経済学の考え方は、
現実的というか、実践的なのかなと。

行動経済学の基本スタンスは、
「人間の根本は、そんなには変わっていない」
もっと言えば、人間は「進化したサル」に過ぎない
うまいものはうまいし、キレイなものはキレイである。
そこはある程度共通点があるという考え方で、
細分化したターゲットだ、セグメントだっていうところに走らず、
その分人間はどうすれば共感するのか、魂が揺さぶられるのか
という原始的な、根本的なところを徹底的にロジックにしていく。
そうすれば多少の差異はあれど、ある程度、共通して人の心に刺さる
「何か」がうまれるという考え方だとボクは理解しています。


この辺の話については、
是非糸井さんと行動経済学者のルディーさんの対談を是非読んで頂けると
イイかなと思います。
もっとシンプルに考えてイイと思うんです。


ほぼ日刊イトイ新聞 - ルールを原始的に。 ルディー和子さんと、お金と性と消費の話。


ソーシャルメディアで実現出来ることを推進していく事も
大事な仕事ではあると思います。
ただ、リソースの問題であったり、諸々の社内事情であったりで、
推進したくても、それが難しい企業も多いのが現実であれば、
代替案を提示する事もマーケティングに関わる人間として、
重要な役割かなと思って、こんなエントリーを書いてみました。


追伸ブログのタイトルを変更しました。
もっと行動経済学という所に軸足をおいて、
ソーシャルメディアとは何か?
それは人間のどのような根本要求に基づき、何を刺激するものなのか?

そして、人を変えうるものなのか?
初心者なりに研究したいと思って、こんなタイトルにしてみました。
ちなみに、なぜ「進化した類人猿」なのか?ですが、

行動経済学の基本スタンスが、
「人間の根本は、そんなには変わっていない」
人間は「進化したサル」に過ぎないだからです

0 件のコメント:

コメントを投稿